しんかいてい の しんてんかい    (新開亭の新展開)

鳥、本、落語、中国、SFなどいろいろと

「ゆめにっき」知ってます?

「ゆめにっき」というゲーム、ご存知でしょうか。

私もプレイしたこと無いんですけどね。
と言うか、ゲーム自体ほとんどした事がない。
インベーダーゲームができたのが高校の頃で、百円があっという間に無くなるのに驚いて、それ以来ゲームは自分とは関係の無いものという認識です。

子供のころゲーム機なんて無かったと言ったら、子供に「じゃあ何して遊んでたの?」と聞かれるのかな。
原始人見るみたいな目で見られるのかな。

「ゆめにっき」、ユーチューブで出てきてたまたま見たんですよ。
ドット絵の女の子が鳥人間(?)に追いかけられる短い動画。


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(筆ペンで模写、本物はドット絵です)

何なんだろこれ、と関連動画を見ていくとゲームらしい。
夢の中にたくさんの扉があって、開けるといろんな世界につながっている。

よく分からないキャラクターが出てくるけど、こちらを攻撃してくるでもなく、話しかけてくるでもなく、時々別の世界に飛ばされたりするけど死んでゲームが終わってしまうこともない。
夢の中だから、ほほをつねるとベッドに戻って目が覚める。

レベルが上がることも無いし、世界を救うことも無い。

出てくるキャラクターが襲ってくることも無い。
手すりをキュッキュッとこすり続ける巨大な怪物とか、草原でにぎやかに音楽かけて踊っている鳥人間たちとか。
パーティーしてる鳥人間に主人公はどうやっても近寄れない、というのも夢らしくて面白いけどゲームとして面白いのかはよく分からない。

プレイしてないゲームを良いも悪いも無いんですが、音楽が良いんですよ。
一本足で突っ立って泣き続ける一つ目の怪物の足元でうずくまって動かないとか、そういう時によく合う音楽です。

中国語版の「三体」第3部、のろのろと読んでますが、中国語のレベルが低いので日本語が聞こえてくると全く読み進められないので聞くのはだいたい「ゆめにっき」の音楽。

「三体」もゆっくりした悪夢みたいな小説なので、BGMとしてぴったりなのです。
社会は冷酷で非情なものとして描かれていて、急激に変わる中国の情勢やアメリカを始めとする世界と中国の対立を思わせる。
なにせ中国は一帯一路というゆっくりした世界征服をしてますからね、そりゃいろんな国と衝突しますよ。
世界が悪意に満ちた宇宙人だらけのように思えても仕方ないでしょう。
SFの読み方として正しいのか、分かりませんが。

女性に対してはロマンチックというか、理想化してるというか、夢見る乙女を夢見る少年みたいな感じで対比が面白いのですがこれ以上はネタバレになるのでこれくらいで。

私が最初に見たのは↓
【ゆめにっき】behind there somewhere
gobou
https://youtu.be/VyesXcoFOfA
3分26秒の動画です。

ユーチューブで「ゆめにっき ごぼう」と検索すると、gobouさんの楽しい動画が出てきます。
実際の「ゆめにっき」は、とりあえず相手を包丁で刺すという殺伐としたゲームみたいですけど。

(しんかいてい / Twitter)